ボクノコト:役立たずで古いというだけで解体して更地にという思考への異議申し立て者

ソットシテオイテ ホシイ




そこは冷たく  昼でも薄暗く  微かにナフタリン臭を感じ  無機的でさへある  


内部構造は 不思議なほど 単純なはずなのに複雑  一定の様式に忠実であろうとするあまりに  位置関係が曖昧

まだ小さな自分は  気が付くと  ガランとした 空間に たった一人なのだった  

ガラスケースや標本箱は ただ そこに在るだけ  ラテン語標記  と  名称  それだけ 

それで善いではないか   それは タトエバ ウンベルト・エーコ「フーコーの振り子」に描かれた あの空間にも 感じられる






























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