ボクノコト:役立たずで古いというだけで解体して更地にという思考への異議申し立て者

記憶の糸



今から25年前のビデオ画像

画面左側に東北線と最寄り駅ホーム、画面右側には嘗てこの町を支えていた「薪炭」倉庫群があったのです

つまり、薪炭倉庫から荷車で薪炭を貨車に積み込むためにこの御影石の石畳があったわけです

荷積みが行われていた今でも残っている使われなくなった嘗てのホームの薪炭かすによる黒ずみそのことを僅かに垣間見ることができる

所謂、産業遺跡ですね 東北本線敷設とともに人が住み始めたようなそれほど歴史があるわけでもない

     この町の数少ない 歴史遺産


        町民の多くはこの風景とともに過去の記憶と繋がっていたはず

                  画面に見える少年にもその記憶はあったはず



誰が、この石畳を撤去してアスファルト舗装するなどと想像できたでしょう



    失った風景は遠からず人々の記憶から消えてしまう 



        記憶をたどる糸はない

          で

 遅々として進まない、僕の独り石畳プロジェクト


  


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